こんにちは。サーキットナビの運営者のソラです。
F1イタリアグランプリは、「スピードの殿堂」と呼ばれるモンツァで開催されるF1で最も歴史あるレースの1つです。1922年に開場した欧州大陸最古の常設サーキットを舞台に、ラップの約80%がフルスロットルという超高速バトルが繰り広げられます。そして何より、赤一色に染まるティフォシ(フェラーリファン)の熱狂は、F1全GPの中でも群を抜いています。レース後にファンがコースに雪崩れ込み、表彰台の下で歓喜する光景はモンツァでしか見られない伝統です。
ミラノから電車でわずか20分というアクセスの良さと、ヨーロッパ旅行と組み合わせやすい9月上旬の開催時期も魅力的です。ただ、いざ行こうと思うとチケットの種類が多くて迷ったり、自由席(ジェネラル・アドミッション)の攻略法が分からなかったりと、事前に知っておきたいことがいくつかあります。私もモンツァに行ったときは、自由席の場所取りやミラノからの移動方法で色々と調べた記憶があります。
この記事では、F1イタリアGPのチケットの種類や価格、購入方法、日本からのアクセス、宿泊エリア、観戦当日の過ごし方、費用の目安まで、初めての方でも迷わず準備できるようにまとめました。
- 2026年イタリアGPの開催日程とモンツァ・サーキットの特徴
- 全チケット種別の価格一覧と初心者におすすめの座席
- チケットの購入方法・日本からのアクセス・宿泊エリアの選び方
- ティフォシの熱狂を味わう観戦当日の過ごし方と予算別の費用目安
イタリアGPの基本情報
まずはイタリアGPの基本情報を押さえておきましょう。2026年の開催日程やタイムテーブル、そして「スピードの殿堂」モンツァの特徴を紹介します。
2026年の開催日程とタイムテーブル
2026年のF1イタリアグランプリは、2026年9月4日(金)〜6日(日)の3日間で開催されます。2026年シーズン全24戦中の第16戦にあたります。
会場はミラノの北約15kmに位置するアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(Autodromo Nazionale Monza)。コース全長5.793km、全11コーナー、決勝は53周で行われます。F1カレンダーの中でコーナー数が最も少なく、最も高速なサーキットです。
| 日程 | セッション | 現地時間(CEST) | 日本時間(JST) |
|---|---|---|---|
| 9月4日(金) | フリー走行1(FP1) | 13:30〜14:30 | 20:30〜21:30 |
| 9月4日(金) | フリー走行2(FP2) | 17:00〜18:00 | 24:00〜25:00 |
| 9月5日(土) | フリー走行3(FP3) | 12:30〜13:30 | 19:30〜20:30 |
| 9月5日(土) | 公式予選(Q1〜Q3) | 16:00〜17:00 | 23:00〜24:00 |
| 9月6日(日) | 決勝レース | 15:00〜(53周) | 22:00〜 |
イタリアと日本の時差は7時間(日本が先行)です。決勝は現地15時スタート(日本時間22時)。F1セッション以外にもF2、F3、ポルシェスーパーカップなどのサポートレースが金〜日にかけて行われるので、朝から夕方まで1日中モータースポーツを楽しめます。
9月上旬のモンツァは夏の終わりで、日中は25度前後と暖かく過ごしやすい気候。日没は19時30分頃なので、決勝レース終了後もまだ明るく、レース後のトラック侵入イベントもゆっくり楽しめますね。
モンツァ・サーキットの特徴と見どころ
モンツァは1922年に開場した、欧州大陸で最も古い常設サーキットです。720ヘクタールの広大なモンツァ公園(パルコ・ディ・モンツァ)の中に位置し、木々に囲まれた美しい環境の中でレースが行われます。かつてのバンク付きオーバルコースの遺構も公園内に残っており、F1の歴史を肌で感じられる場所です。
モンツァ最大の特徴は、その圧倒的なスピードです。ラップの約80%がフルスロットルというF1カレンダーで最も高速なサーキットで、「スピードの殿堂(Temple of Speed)」の異名を持ちます。長いストレートと低速シケインの組み合わせというシンプルなレイアウトで、マシンは低ダウンフォース設定に仕立てられます。メインストレートでの最高速度は350km/hを超え、エンジンへの負荷が極めて高いサーキットとしても知られています。
モンツァの主要コーナー
- プリマ・ヴァリアンテ(T1-T2):メインストレート終端のシケイン。350km/h超からの急ブレーキポイントで、オーバーテイクの最大の名所。毎周のようにバトルが起きる
- クルバ・グランデ(T3):ほぼ全開で駆け抜ける高速右コーナー。かつてはF1で最も恐ろしいカーブの1つだった
- レズモ1・2(T6-T7):森の中を抜ける2つの中高速右コーナー。ティフォシが最も熱狂するエリア
- アスカリ・シケイン(T8-T9-T10):日本人ドライバー、アルベルト・アスカリにちなんで命名された高速S字。マシンの高速ハンドリングが試される
- クルバ・パラボリカ / アルボレート(T11):F1史上最も象徴的なコーナーの1つ。長い右カーブからメインストレートへ加速する、モンツァを代表するコーナー
そしてモンツァを特別にしているのが、ティフォシ(Tifosi)の存在です。モンツァはフェラーリのホームレースであり、イタリア中からフェラーリファンが押し寄せてスタンドを赤一色に染めます。レース中の声援の大きさは全GPで随一。フェラーリが勝利すると、ファンがコースに雪崩れ込んでメインストレートを走り、表彰台の下に集まって歓喜する「トラック侵入」は、モンツァだけに許された伝統です。たとえフェラーリファンでなくても、この雰囲気に圧倒されること間違いなしですね。
モンツァはF1の歴史に残る名場面の舞台でもあります。1971年にピーター・ゲシンが0.01秒差で勝利したF1史上最僅差のフィニッシュ、2020年にピエール・ガスリーが初優勝を飾った大波乱のレースなど、高速サーキットならではのドラマが数多く生まれてきました。
チケットの種類と価格【2026年版】
モンツァのチケットは「ジェネラル・アドミッション(自由席)」と「グランドスタンド(指定席)」に分かれます。自由席が充実しているのがモンツァの特徴です。
ジェネラル・アドミッション(自由席)の魅力
モンツァのジェネラル・アドミッション(GA / 自由席)は、F1全GPの中でも最も充実した自由席体験が楽しめると言われています。3日間通し券で€219(約35,000円)と非常にリーズナブルで、コース沿いの芝生エリアから自由に場所を選んで観戦できます。
モンツァの自由席が他のGPより優れている理由は、サーキットの構造にあります。広大なモンツァ公園の中にあるコースは、各コーナーの周辺に十分なスペースがあり、フェンス沿いの好ポジションを確保できれば、グランドスタンドに劣らない迫力でレースを観戦できます。特にプリマ・ヴァリアンテ(T1-T2)、セコンダ・ヴァリアンテ(T4-T5)、アスカリ・シケイン(T8-T10)周辺は人気の観戦スポットです。
自由席攻略のポイント
- 金曜日に下見をする:3日間通し券を活用して、金曜日にコースを歩き回り、日曜日のベストスポットを見つける
- 日曜は早朝到着:人気スポット(プリマ・ヴァリアンテ、パラボリカ)は早い者勝ち。ゲートオープンとともに場所取りを
- レジャーシートや折りたたみチェアを持参:芝生の上に座って観戦するので必須アイテム
- グループなら交代で場所取り:トイレや食事の際に場所を失わないよう、交代制が安心
やや空いていて穴場なのがセコンダ・ヴァリアンテ(T4-T5)やレズモ(T6-T7)周辺です。レズモはティフォシの熱狂が最も高まるエリアで、フェラーリファンの赤い旗や煙幕に包まれながらの観戦は、モンツァならではの体験ですよ。
「F1を約35,000円で3日間楽しめる」というのは、他のヨーロッパGPと比べてもかなりリーズナブルです。初めてのモンツァで、まずは自由席で雰囲気を味わってみるのも良い選択肢ですね。
グランドスタンド(指定席)の価格一覧
確実に良い視界を確保したい方は、グランドスタンド(指定席)がおすすめです。以下は3日間通し券の価格です(出典:モンツァ・サーキット公式サイト)。
| グランドスタンド | 位置 | 価格(EUR) | 日本円目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| GS 6C(アルタ・ヴェロチタ) | プリマ・ヴァリアンテ | €1,199 | 約192,000円 | 第1シケインのベストビュー。最も人気 |
| GS 9 | セコンダ・ヴァリアンテ | €899 | 約144,000円 | 第2シケインを正面から |
| GS 16(アスカリ) | アスカリ・シケイン | €899 | 約144,000円 | 高速S字を正面から観戦 |
| GS 22(パラボリカ) | パラボリカ外側 | €789 | 約126,000円 | 象徴的コーナー。屋根付き |
| GS 8A/8B | プリマ・ヴァリアンテ | €789 | 約126,000円 | T1エリア。オーバーテイク多発 |
| GS 4 | ストレート | €789 | 約126,000円 | メインストレートの迫力 |
| ビアッソーノ 7 | レズモ方面 | €789 | 約126,000円 | 森の中のレズモコーナー |
| GS 5(ピシーナ) | ピットストレート寄り | €699 | 約112,000円 | T1方向も見える |
| GS 17A/18(アスカリ) | アスカリ出口 | €699 | 約112,000円 | アスカリ出口の眺望 |
| GS 21A/21B | パラボリカ周辺 | €699 | 約112,000円 | パラボリカ付近 |
最もプレミアムなのがラテラーレ・デストラA(GS 26A)で、ピットレーン正面・表彰台・スタート/フィニッシュラインが見える最高級席です。価格は最高価格帯ですが、レース後のトラック侵入やポディウムセレモニーを目の前で体験できる唯一の席です。
2025年から2026年にかけて、グランドスタンド席は約10〜15%の値上がり傾向です。一方、GAとエントリー価格帯のスタンドはほぼ据え置きなので、コスパを重視するならGAか最安のGS(€699)を狙うのが賢い選択ですね。
初心者におすすめの座席はどこ?
予算や目的に合わせたおすすめを紹介します。
コスパ最強でモンツァの雰囲気を満喫 → ジェネラル・アドミッション(€219/約35,000円)
約35,000円で3日間F1を楽しめるモンツァのGAは、初めてのイタリアGPに最適です。金曜に下見をして、日曜に好きなコーナーで観戦。ティフォシに囲まれてF1の迫力を体感できます。レジャーシートと折りたたみチェアの持参をお忘れなく。
オーバーテイクの迫力を目の前で → GS 8A/8B(€789/約126,000円)
プリマ・ヴァリアンテ(T1-T2)は、350km/hからの急ブレーキングとオーバーテイクが毎周のように繰り広げられるモンツァ最大の見どころです。GS 8A/8Bはこのシケインを間近で見下ろせる位置にあり、バトルの興奮をダイレクトに味わえます。
モンツァの象徴を楽しむ → GS 22 パラボリカ(€789/約126,000円)
F1史上最も象徴的なコーナーの1つであるパラボリカ(クルバ・アルボレート)を正面から観戦できる席です。屋根付きなので雨天でも安心。長い右カーブからメインストレートへ加速していくF1マシンの姿は圧巻です。
最高のオーバーテイクビュー → GS 6C アルタ・ヴェロチタ(€1,199/約192,000円)
プリマ・ヴァリアンテの最高ビューが楽しめる最人気のグランドスタンド。予算に余裕があるなら、このシケインでの激しいブレーキングバトルを正面から堪能できるGS 6Cが最良の選択です。
座席選びについてもっと詳しく知りたい方は、F1の座席の選び方の記事もあわせてチェックしてみてください。
チケットの買い方
イタリアGPのチケット購入方法を解説します。公式サイトやイタリアのチケットプラットフォームでの購入が基本です。
公式サイトでの購入手順
イタリアGPのチケットは、モンツァ・サーキット公式サイト(monzanet.it)で購入するのが最も確実です。また、イタリア最大のチケットプラットフォームTicketOne(ticketone.it)やF1公式チケットストア(tickets.formula1.com)からも購入可能です。
発売スケジュール
2026年レースのチケットは、2025年9月上旬に先行販売が開始されました。American Expressカード会員限定のプレセール(9月3〜9日)の後、一般販売が9月9日にスタートしています。前年のイタリアGPチケット購入者には割引が適用されるロイヤリティ割引もあります。
購入の流れ
- ステップ1:monzanet.it/en/tickets/ にアクセスし、希望のチケット種類を選択
- ステップ2:日程(3日間通し or 単日)とグランドスタンド/GAを選び、カートに追加
- ステップ3:個人情報(氏名、メールアドレス等)を入力
- ステップ4:クレジットカード(Visa、MasterCard、Amex)で決済
- ステップ5:Eチケットがメールで届く
支払い通貨はユーロ(EUR)建てです。サーキットの窓口での現地購入も可能ですが、人気席は事前に完売するため、オンラインでの早期購入をおすすめします。
なお、イタリアGPは単日チケットも販売されています。金曜日のGAは€99、土曜日のGAは€139と手頃な価格なので、「予選だけ見たい」「金曜のフリー走行で雰囲気を味わいたい」という方には単日券も良い選択肢です。
チケットが買えなかったときの選択肢
公式サイトで希望のチケットが売り切れていた場合でも、まだ手段は残っています。
まず確認したいのが、Motorsport Ticketsです。Motorsport Ticketsは複数のサーキットから公認を受けているチケットリセラーで、イタリアGPのチケットも取り扱っています。公式サイトとは別の在庫枠を持っていることがあるため、公式で完売していても見つかる可能性があります。
各サーキット公認のチケットリセラー。イタリアGPを含む全GPに対応。公式サイトとは別枠の在庫でチケットを取り扱っています。
Motorsport Ticketsで探す※リンク先は英語サイトです
それでも見つからない場合は、StubHubでリセールチケットを探す方法があります。StubHubは世界最大級のチケットリセールプラットフォームで、FanProtect保証付きなので安心です。リセール価格は定価より高くなりますが、どうしてもモンツァに行きたいなら選択肢として覚えておきましょう。
世界最大級のチケットリセールサイト。FanProtect保証付きで、完売したイタリアGPチケットも見つかることがあります。
StubHubで探す※定価より高額になる場合があります
チケットの購入先ごとの手数料や安全性の比較については、F1チケット購入サイト比較で詳しく解説しています。
日本からのアクセス
日本からミラノへのフライト情報と、ミラノからモンツァ・サーキットまでの移動手段を紹介します。
ミラノへのフライト情報
モンツァへの最寄り空港はミラノのマルペンサ空港(MXP)です。日本からミラノへはANAが羽田から週2便の直行便を運航しており、所要時間は約15時間。直行便があるヨーロッパのGPは限られるため、これは大きなアドバンテージですね。
| ルート | 航空会社 | 乗継地 | 所要時間 | 往復費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 羽田 → マルペンサ(直行) | ANA | — | 約15時間 | 約15〜25万円 |
| 羽田 → パリCDG → マルペンサ | エールフランス | パリ | 約17〜20時間 | 約10〜18万円 |
| 羽田 → フランクフルト → マルペンサ | ルフトハンザ | フランクフルト | 約17〜20時間 | 約10〜18万円 |
| 羽田 → イスタンブール → マルペンサ | ターキッシュ | イスタンブール | 約18〜22時間 | 約10〜16万円 |
ANAの直行便を確保できれば、乗り継ぎなしで約15時間でミラノに到着できます。ただし週2便と本数が限られるため、早めの予約が必須です。乗り継ぎ便ならエールフランス(パリ経由)やルフトハンザ(フランクフルト経由)が便数豊富で、航空券も10〜18万円程度と比較的リーズナブル。9月上旬は夏のピークシーズンが終わりかけなので、航空券は真夏よりはやや落ち着く時期です。
マルペンサ空港からミラノ中心部へは、マルペンサ・エクスプレス(電車)で約50分、€13です。ミラノ市内に近いリナーテ空港(LIN)に到着する場合は、バスで約25分で中心部に出られます。
ミラノからモンツァへの行き方
ミラノからモンツァ・サーキットへの移動は、電車+シャトルバスが最もおすすめです。
電車(約12〜20分、€2〜3)
ミラノ中央駅(Milano Centrale)からモンツァ駅まで、近郊線(S8、S9、S11線)で約12〜20分。運賃はわずか€2〜3(約350〜500円)と圧倒的にリーズナブルです。10〜15分間隔で運行しているので本数も十分。日曜日にはミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅からビアッソーノ-レズモ駅への直通特別列車も運行されます。
モンツァ駅 → サーキット
モンツァ駅からサーキットまでは約2.5km離れています。GP期間中はシャトルバス(Black Line)が駅からサーキットまで運行しており、往復€3〜5。バス+徒歩で約30〜40分が目安です。モンツァ公園の中を歩くので、天気が良ければ散策しながら向かうのも気持ちいいですよ。
帰りの混雑に注意
レース終了後のシャトルバスとモンツァ駅は大変混雑します。レース後すぐに帰ろうとすると長蛇の列に巻き込まれるので、サーキット内で30〜60分ほど余韻を楽しんでから移動するのがコツです。トラック侵入イベントやグッズショップを楽しんでいれば、あっという間に時間は過ぎますよ。
車でのアクセスは駐車場の制限が厳しいため非推奨です。ミラノ泊で電車通いが、モンツァ観戦の定番スタイルですね。
宿泊ガイド
モンツァ周辺の宿泊エリアと相場を紹介します。ミラノに泊まってイタリア観光も楽しむのが定番です。
おすすめの宿泊エリアと相場
| 宿泊エリア | サーキットまで | GP期間中の相場(1泊) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| モンツァ市内 | バス+徒歩30〜40分 | 22,000〜55,000円 | サーキットに最も近い。選択肢は少ない |
| ミラノ市内 | 電車+バスで約1時間 | 27,000〜56,000円 | 選択肢豊富。ミラノ観光も楽しめる |
| ベルガモ | 電車+バスで約1.5時間 | 13,000〜21,000円 | 格安エリア。マルペンサ空港にも近い |
ミラノが最もおすすめのベースキャンプです。ホテルの選択肢が圧倒的に豊富で、GP期間中でも3つ星ホテルが1泊€200前後(約32,000円)から見つかります。モンツァ駅まで電車で12〜20分とアクセスも良好。そして何より、ミラノ自体がファッション、グルメ、建築の街として魅力的な観光地です。ドゥオーモ(大聖堂)、最後の晩餐、ナヴィリオ運河など、F1の合間にイタリアの文化を楽しめます。
モンツァ市内はサーキットに最も近い宿泊エリアですが、ホテルの数が限られており、GP期間中は早期に埋まります。予約できれば帰りの混雑を避けられる大きなメリットがありますが、見つからなければミラノで十分です。
予算を最優先にするならベルガモが穴場です。ミラノより大幅に安いホテルが見つかり、GP期間中でも3つ星で€100〜130(約16,000〜21,000円)程度。マルペンサ空港にも比較的近いので、到着日や出発日の宿泊にも便利です。ただしモンツァまでは1.5時間程度かかるので、移動時間を許容できる方向けですね。
ホテル予約のコツ
モンツァGP期間中のホテルは通常の1.5〜2倍に高騰します。モナコGPほど極端ではありませんが、それでも早期予約が重要です。
チケットの一般販売開始(前年9月頃)のタイミングでホテルも同時に予約するのが理想です。特にモンツァ市内のホテルは数が少ないため、あっという間に埋まります。
戦略は他のGPと同じく、キャンセル無料プランで仮押さえ。Booking.comやExpediaでキャンセル無料のプランを予約しておき、より良い条件が見つかれば差し替えます。
ミラノに宿泊する場合は、ミラノ中央駅(Milano Centrale)周辺のホテルがおすすめです。モンツァ行きの電車の起点で、マルペンサ・エクスプレスのターミナルでもあるため、空港からのアクセスもスムーズ。駅周辺にはレストランやショップも充実しています。
もう1つの選択肢がAirbnbです。ミラノやモンツァ周辺にはアパートメント貸し出しも豊富で、キッチン付きなら自炊で食費を節約できます。イタリアのスーパーで地元のチーズやワインを買って部屋で楽しむのも、旅の醍醐味ですよ。
観戦当日の過ごし方
チケットとアクセスが確保できたら、あとはモンツァを楽しむだけ。ティフォシの熱狂を味わう過ごし方と持ち物のポイントを紹介します。
サーキットとモンツァ公園の楽しみ方
モンツァ・サーキットは、ヨーロッパ最大の囲まれた公園であるパルコ・ディ・モンツァ(モンツァ公園)の中にあります。720ヘクタールの広大な緑地公園の中にF1サーキットがあるという、世界的にも珍しいロケーション。サーキットに行く途中の公園の散策自体が楽しい体験です。
公園内にはネオクラシック建築の美しいヴィッラ・レアーレ(王宮)もあります。ジュゼッペ・ピエルマリーニが設計したこの宮殿は外観の見学は自由で、バラ園は無料で入れます。F1セッションの合間に足を延ばしてみるのもおすすめです。
食事に関しては、サーキット内にフードスタンドが設置されますが、行列が長くなりがちです。軽食と飲み物は持参するのが賢い方法。モンツァやミラノのスーパーでパニーニ(サンドイッチ)や水を買っておくと、場所取りを離れずに済みます。イタリアらしくジェラートの売店も出ていることが多いですよ。
そしてモンツァ最大のハイライトが、レース後のトラック侵入です。決勝レース終了後、コースが開放されると数万人のファンがメインストレートに雪崩れ込み、表彰台の下に集まります。フェラーリが勝った年は特に圧巻で、赤い旗と発煙筒の煙に包まれた興奮は言葉では表現しきれません。フェラーリが勝たなくても、コースを歩いてスタート/フィニッシュラインの上に立つ体験だけで十分に感動しますね。
モンツァ周辺の見どころ
- パルコ・ディ・モンツァ(モンツァ公園):欧州最大の囲まれた公園。サーキットを囲む美しい緑地
- ヴィッラ・レアーレ(王宮):ネオクラシック建築の宮殿。バラ園は無料開放
- 旧バンクコース跡:1920年代に造られた傾斜バンクの遺構。公園内に残る歴史遺産
- ミラノ市内:ドゥオーモ(大聖堂)、最後の晩餐、ナヴィリオ運河など世界的な観光地
持ち物と服装のポイント
9月初旬のモンツァは、日中の最高気温が24〜25度、朝晩の最低気温が14〜15度と過ごしやすい気候です。日本の9月上旬と比べると湿度が低く爽やかですが、日差しはまだ強いので日焼け対策は必要です。
服装は日中は半袖、朝晩は薄手のジャケットやパーカーがあると安心というレイヤリングが基本です。モナコGPほどドレスアップする雰囲気ではなく、Tシャツにジーンズやショートパンツで全く問題ありません。むしろティフォシに混じって赤いフェラーリウェアを着ていくと、一体感が増して楽しいですよ。
降水確率は1日あたり約23%で、突然の夕立が来ることもあります。折りたたみ傘やレインコートは必ず持参してください。GA観戦の場合は足元がぬかるむ可能性もあるので、汚れてもいい靴がおすすめです。
持ち物チェックリスト
- 必須:スマートフォン(チケット表示用)、モバイルバッテリー、日焼け止め、帽子/サングラス、レインコート/折りたたみ傘、歩きやすい靴
- GA観戦なら:レジャーシート、折りたたみチェア、軽食・飲み物、クッション
- あると便利:薄手の上着(朝晩用)、耳栓(モンツァは特に騒音が大きい)、現金(ユーロ)
- あると楽しい:双眼鏡、カメラ、赤いTシャツやフェラーリグッズ(ティフォシ体験用)
耳栓は意外と重要です。モンツァはF1カレンダーの中でも特に騒音レベルが高いサーキットで、長いストレートでの全開加速音は相当な音量になります。特にGA観戦でフェンス近くに陣取る場合は、耳の保護を検討してください。
イタリア訪問の基本情報
- ビザ:日本国籍は90日以内の観光でビザ不要(シェンゲン圏)
- 言語:イタリア語が公用語。英語は観光地では比較的通じる
- 治安:ミラノ中心部は概ね安全だが、スリに注意(特に駅周辺・観光地)
- チップ:義務ではないが、レストランで端数を切り上げる程度が一般的
- 電圧:230V、Cタイプ(変換プラグが必要)
- 食事のマナー:カプチーノは午前中の飲み物。パスタにパルメザンを追加するのは場合による
費用の目安
最後に、日本からイタリアGPに行く場合の総費用をプラン別にまとめました。
プラン別の総費用まとめ
東京発・4泊5日を想定した、予算別の総費用をまとめます。
| 項目 | 節約プラン | スタンダードプラン | ゆとりプラン |
|---|---|---|---|
| 航空券(往復) | 100,000円(乗継便) | 180,000円(ANA直行便) | 400,000円(ビジネス) |
| チケット代 | 35,000円(GA 3日間) | 126,000円(GS 22 パラボリカ) | 192,000円(GS 6C) |
| 宿泊費(4泊) | 64,000円(ベルガモ3つ星) | 128,000円(ミラノ3つ星) | 240,000円(ミラノ4-5つ星) |
| 交通費(空港⇔ミラノ⇔モンツァ) | 8,000円 | 12,000円 | 30,000円 |
| 食費・雑費(5日間) | 25,000円 | 45,000円 | 80,000円 |
| 合計 | 約230,000円 | 約490,000円 | 約940,000円 |
節約すれば約23万円から、スタンダードなプランで約49万円でイタリアGP観戦が可能です。モナコGP(節約で約33万円)と比べると約10万円安く、ヨーロッパGPの中ではコスパの良いレースと言えますね。特にGA(自由席)の€219は破格で、チケット代を大幅に抑えられるのがモンツァの大きな魅力です。
ミラノ泊ならイタリアの食文化も存分に楽しめます。リゾット・アッラ・ミラネーゼ(サフランリゾット)やコトレッタ・アッラ・ミラネーゼ(ミラノ風カツレツ)といった名物料理に、本場のジェラートやエスプレッソ。F1観戦とイタリア旅行を同時に楽しめるのが、イタリアGPの醍醐味です。
F1観戦の費用について詳しく知りたい方は、F1観戦の費用まとめの記事もあわせてご覧ください。
モンツァは、F1の速さと情熱が最も凝縮されたサーキットです。350km/hからの急ブレーキが目の前で繰り広げられるプリマ・ヴァリアンテの迫力、森の中から聞こえるエンジンの咆哮、そしてレース後にコースに溢れるティフォシの歓喜。100年以上の歴史を持つこの場所でF1を体験することは、きっとあなたのモータースポーツ観戦の原体験になるはずです。この記事が、あなたのイタリアGP観戦の第一歩になれば嬉しいです。